テーピングはいつ使う?|目的・注意点・病院に行く目安を保護者向けに解説

テーピングはいつ使う?|目的・注意点・病院に行く目安を保護者向けに解説 自分のスタビリティを改善

足首をひねったあと、チームメイトが足首にテープを巻いていたり、ドラッグストアで足首サポーターを見かけたりして、「うちの子も使ったほうがいい?」と思ったことはありませんか。
この記事では、福岡市のスポーツ指導者向け資料、青森県の医科学コラム、高知県スポーツドクター協議会の解説をもとに、テーピングの目的と、使うときの考え方をまとめます。
巻き方の細かい手順は、トレーナーや医師に直接教わるのが安心です。

この記事のポイント

  • テーピングの目的は、外傷の予防、障害の予防、ケガをしたあとの応急処置、パフォーマンスの向上など
  • テープには、少し伸びる「伸縮テープ」と、しっかり固定する「非伸縮テープ」がある
  • 強く引っ張って巻くと血行障害を起こす可能性がある。
    巻いたあと、指先などの色や感覚を確認する
  • テープは手段のひとつ。
    リハビリや筋力トレーニングの代わりにはならない

テーピングは何のために使うの?

福岡市の資料では、テーピングの目的として次の4つが挙げられています。

  • 外傷の予防:強い力で起こるケガ(捻挫、肉離れ、靭帯損傷など)を防ぐ
  • 障害の予防:何度も力が加わって起こる、使いすぎのケガを防ぐ
  • ケガの応急処置:ケガの悪化を防ぐ。
    患部を保護して圧迫し、内出血や腫れが悪化するのを防ぐ
  • パフォーマンスの向上:軽いケガのあとの回復や、関節の緩い箇所を安定させる。
    テープで固定する安心感も目的に含まれる

テープの種類

福岡市の資料では、テープは大きく2種類に分けられています。

  • 伸縮テープ:固定に、ある程度の伸縮性がほしいときに使う
  • 非伸縮テープ:関節の固定、動く範囲の制限、体の部位の圧迫など、しっかり固定したいときに使う

どちらを使うかは、部位や目的によって変わります。
自己判断で選ぶより、トレーナーや医師に相談するのが安心です。

足首の捻挫とテーピング

福岡市の資料では、足首のケガでは足関節捻挫が多く、その多くは足首が内側に返る「内返し(内反)捻挫」で、外側の靭帯を傷めるとされています。
外側の靭帯を傷めると外側が不安定になるため、足首のテーピングでは、外から足首にかけて強く引っ張る、という説明があります。
また、テーピングは筋肉や靭帯の走る方向に沿って巻くものだとされています。

青森県の医科学コラム(理学療法士)では、次のように書かれています。

  • 足関節捻挫は、高い確率(約70%)で再発することが報告されている。
    適切なリハビリテーションは、再発率を下げ、競技復帰を早める可能性がある
  • 受傷直後〜3日目の急性期は、安静・冷却・圧迫・挙上(RICE処置)が基本。
    トレーナーが帯同していれば、テーピングで足首を固定することも有効で、痛みや腫れを軽くする効果がある
  • 競技に復帰するころ、痛みが残っていたり、復帰に不安があったりする場合は、テーピングで解消できる可能性がある。
    伸縮タイプのテープを数本巻くと、動きをあまり制限せずに足首の安定感が得られる

テープに頼りすぎないこと

高知県スポーツドクター協議会の解説では、軽い捻挫はRICE処置だけで装具などが要らない場合もあり、中等度のものは装具やギプスで治療するのが一般的な考え方とされています。
つまり、ケガの程度によって必要な対応が違います。
テープやサポーターを巻けば治るわけではなく、まず何が起きているかを診てもらうことが大切です。

また、同じ解説では、捻挫を防ぐには、運動前に十分なウォームアップとストレッチをすること、捻挫をしたことがある人は、ふだんから腓骨筋(すねの外側の筋肉)を中心とした下肢の筋力トレーニングをしておくことが必要だとされています。
青森県のコラムも、足の指のトレーニング、カーフレイズ(つま先立ち)、バランストレーニングなどを、競技復帰後も続けることが再発予防につながると書いています。
テーピングは、これらの代わりではなく、一緒に使う手段と考えるのがよさそうです。

巻くときの注意:きつく巻きすぎない

福岡市の指のテーピング資料には、強く引っ張って巻くと血行障害を起こす可能性があるので、指先の色が赤黒くならないよう注意する、と書かれています。
巻き終わったあとに指先の色が赤黒くなったら、すみやかにテープをはずしてください。

高知県の解説でも、応急処置で足全体を強く縛ると血の流れが悪くなることや、冷やしすぎると凍傷になることに注意が必要とされています。
圧迫する場所は足全体ではなく、外くるぶしの周囲です。
冷却は、しびれや皮膚の色を見ながら15〜20分を目安にし、10分ほど休憩してから再開するのがよい、と書かれています。

病院に行く目安

  • 足首をひねって、腫れや痛みが強い。
    内出血がある
  • 痛みが強くなっていく、足をつけない
  • テープを巻いても痛みや不安定な感じが続く
  • 巻いたあとに、しびれや色の変化が出た(まずテープをはずす)

高知県の解説では、捻挫の応急処置をしながら、早めに医者に行き、適切な治療を受けるようにすすめています。
足首の捻挫は、放っておくと不安定性が残る可能性があるため、きちんと診断をつけてしっかり治療することが重要だと書かれています。
青森県のコラムも、痛みが長引くときは、ほかのケガや障害が隠れていることがあるため、再度、医師の診察を受けるようすすめています。

保護者ができること

  • 「テープを巻けば大丈夫」と考えない。痛みがあるときは、まず診てもらう
  • 巻き方は、トレーナーや医師に教わる。動画やネットの情報だけで、自己流で強く巻かない
  • 巻いたあとは、色としびれを見る。子どもに「きつくない?」と聞く習慣を
  • ケガ後は、リハビリと筋力トレーニングもセットで。再発しにくい体づくりを一緒に続ける

よくある質問

Q. サポーターとテーピングはどちらがいいですか?
A. 今回読んだ資料には、サポーターとテーピングの違いや使い分けは書かれていませんでした。
子どもの足首の状態や競技によって変わるため、整形外科やトレーナーに相談してください。

Q. ケガをしていないのに、予防でテープを巻いてもいいですか?
A. 福岡市の資料では、外傷や障害の予防もテーピングの目的として挙げられています。
ただ、巻く目的と部位に合った方法があるため、まず専門家に相談するのが安心です。

Q. 捻挫をした直後に巻いてもいいですか?
A. 青森県のコラムには、トレーナーが帯同していれば、急性期にテーピングで足首を固定することも有効と書かれています。
自宅では、まずRICE処置をして、早めに受診してください。

まとめ

  • テーピングの目的は、予防、応急処置、安定感など。
    テープには伸縮タイプと非伸縮タイプがある
  • テープは手段のひとつ。
    ウォームアップ、筋力トレーニング、リハビリとセットで考える
  • きつく巻きすぎない。
    色やしびれが変わったらはずす。
    痛みが強いときや長引くときは整形外科へ

参考資料

この記事は、上記の資料をもとに、保護者の方向けにわかりやすく書き直したものです。
痛みや不安があるときは、医療機関で相談してください。

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