「うちの子、土ふまずがないみたい」「扁平足って、運動に影響するの?」
――。
お子さんの足を見て、気になったことはありませんか。
扁平足は、すべてが治療の必要なものではありません。
この記事では、病院の資料をもとに、扁平足の見分け方と、毎日の靴選びで見直したいポイントをまとめます。
この記事のポイント
- 扁平足は「土ふまずが無い足」のこと。
幼いころは土ふまずが無いのが普通 - 多くは機能的に問題がなく、治療が必要なのは痛みや歩きにくさがあるときだけとされる
- 靴は「かかと」「曲がる位置」「サイズ」「甲の固定」をチェック
扁平足ってどんな足?
大阪母子医療センター整形外科の資料では、扁平足を「土ふまずが無い足」と説明しています。
幼児のころは土ふまずの部分に脂肪がついているため、土ふまずが無いのが普通です。
これは「機能的扁平足」と呼ばれ、土ふまずができてくる8歳ごろまでに自然に治るとされています。
見分けるヒント:足を浮かせたときと、立ったとき
同じ資料では、2つのタイプの違いが紹介されています。
- 機能的扁平足:足を浮かせると土ふまずが見えるけれど、立って体重がかかると土ふまずがなくなり、足の裏全体が床についてしまう
- 先天性扁平足:体重がかかっていないときでも、土ふまずがない。
この中には、整形外科での手術が必要なものもある
お子さんが座って足を浮かせたときと、立ったときの土ふまずを、見比べてみてください。
ただし、見た目だけで判断はできません。
気になるときは、整形外科で相談しましょう。
治療が必要なのは、どんなとき?
資料によると、機能的扁平足の大部分は機能的に何も問題がなく、治療は必要ないとされています。
治療が必要なのは、痛みや歩行障害(歩きにくさ)などの症状があるときだけです。
機能的扁平足で手術を行うことは、まずないと書かれています。
治療が必要な場合には、インソール(足底板)を使うことや、専門家による靴の指導、すねの奥にある筋肉(後脛骨筋)の運動療法などが行われることがあるそうです。
どの方法が合うかは、医師の診察で決まります。
家でできること:靴の選び方を見直す
鳥取県立鳥取療育園(理学療法士による解説)では、子どもの靴の選び方のポイントが紹介されています。
主に幼い子ども向けの内容ですが、靴選びの基本として参考になります。
① かかとがしっかりしていること
子どもの足は柔らかく、かかとが外側や内側に傾くと、足首がぶれて不安定な歩き方の原因になるとされています。
かかとを押してつぶれてしまう靴は避けましょう。
② 前から3分の1のところで曲がること
足は前の部分がいちばんよく動きます。
靴の曲がる位置と足の曲がる位置がずれると、足に負担がかかるそうです。
厚底で曲がりにくい靴は、ペタペタとした歩き方になりやすいとされています。
お店で、実際にどこで曲がるか確かめてみましょう。
③ サイズは中敷きを出して確かめる
外から見ただけでは合っているか分からないため、中敷きを取り出して足を乗せて確認することがすすめられています。
つま先には5ミリから1センチ程度の余裕(捨て寸)が必要とされています。
大きすぎる靴は要注意です。
脱げないように5本の指に力を入れて靴をつかもうとするため、それが続くと「ハンマートウ」という指の変形が進むと書かれています。
④ 甲をひもやマジックテープで固定する
甲がしっかり止まっていないと、靴の中で足が前にすべり、指が曲がってしまうとされています。
ひもやマジックテープで、甲を固定できる靴を選びましょう。
⑤ そのほかのチェック
- 靴底の内側がえぐれている靴:外反扁平足の子は足の内側に重心がかかりやすく、こうした靴では歩く姿勢が不安定になるとされています
- お下がりの靴:長く履いた靴は靴底がすり減り、不安定な状態で歩くことになるため、すすめられていません
- つま先が少し上がっている靴:段差などで引っかかりにくくなるそうです
- 買うときは両足で履いて、いろいろな靴を履きくらべる。
メーカーによってサイズが違うことがあります
練習との付き合い方
扁平足だからといって、運動を控える必要があるとは資料には書かれていません。
大切なのは、痛みや歩きにくさがあるかどうかです。
練習のあとに足の痛みを訴えるときは、無理をさせず、整形外科で相談してください。
病院に行く目安
- 足に痛みがある、歩きにくそうにしている
- 足を浮かせても(体重がかかっていなくても)、土ふまずが見えない
- 8歳ごろを過ぎても土ふまずが見られず、気になる
上のような様子があれば、整形外科で相談しましょう。
インソールなどを使うかどうかも、医師と相談して決めてください。
保護者ができること
- 足を見る習慣をつくる。お風呂あがりなどに、座ったときと立ったときの土ふまずを見てみる
- 「痛くない?」と聞いてみる。治療が必要かどうかの分かれ目は、痛みや歩きにくさです
- 靴を買うときは一緒にお店へ。両足で履いて、かかと・曲がる位置・つま先の余裕を確かめる
- 履くときに、かかとを合わせてひもを締める。甲の固定まで含めて「靴を履く」と伝える
よくある質問
Q. 扁平足だと、必ずインソールが必要ですか?
A. 資料では、治療が必要なのは痛みや歩行障害などの症状があるときだけとされています。
使うかどうかは、整形外科で相談してください。
Q. 成長に合わせて、大きめの靴を買ってもいいですか?
A. 大きすぎる靴は、指に力が入り続けて変形につながることがあるとされています。
つま先の余裕は5ミリから1センチ程度が目安とされています。
Q. きょうだいのお下がりはだめですか?
A. 長く履いた靴は靴底がすり減っていて、不安定な歩き方になるため、すすめられていません。
まとめ
- 幼いころの扁平足の多くは「機能的扁平足」で、8歳ごろまでに自然に治るとされる
- 治療が必要なのは、痛みや歩きにくさがあるとき。
気になれば整形外科へ - 靴は「かかと・曲がる位置・サイズ・甲の固定」を親子で確かめる
参考資料
この記事は、上記の資料をもとに、保護者の方向けにわかりやすく書き直したものです。
痛みや不安があるときは、医療機関で相談してください。
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