「オイルを塗って、カップを滑らせるやつでしょ?」
最近よく耳にする“シリコンカッピング”。
背中や脚の上で吸盤のようなカップをスライドさせるこの方法は、
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血流をよくする
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筋膜リリース
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疲労回復
などの目的で、スポーツ選手やトレーナーにも注目されています。
でも、「なんとなくやってる」ではもったいない!
せっかくやるなら、効果が期待できる正しいやり方を知っておきたいところです。
今回は、最新の研究や臨床報告をもとに、シリコンカッピングの正しい方法をまとめてご紹介します。
目次
✅ シリコンカッピングとは?
一般的な吸い玉は「止めて吸う」方法ですが、シリコンカッピングは“吸って動かす”のがポイント。
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オイルを塗って滑りやすくする
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シリコンカップで軽く皮膚を吸い上げる
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そのままカップを動かしていく
この動作によって、
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筋膜の滑りをよくする
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血流やリンパの流れを促す
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リラックス効果を高める
といった効果が期待できます。
✅ シリコンカッピングの施術ガイドライン
(現時点の研究・臨床報告に基づく)
以下は、実際の研究報告やスポーツ現場での活用例をもとにした“現時点でのベストプラクティス”です。
1. 動かすスピード
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1秒に5〜10cm程度の速さでゆっくり滑らせるのが基本
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早すぎず、皮膚がじんわり動く感覚を大事に
2. 施術範囲
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太もも・背中・ふくらはぎ・上腕などの大きな筋肉の走行に沿って行う
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1回の施術で1部位あたり5〜10分程度が目安
3. 動かす方法
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基本は筋肉の走行に沿って直線的に動かす
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必要に応じて、円・ジグザグ・交差的なパターンも取り入れてOK
4. 1ラインあたりの回数
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1ラインを3〜5回滑らせるのが適度
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赤くなりすぎたり痛みが出た場合は、すぐに中止
🔍 どんな効果が期待できるの?
研究では、以下のような効果が報告されています:
効果 | 研究・論文 |
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筋膜の滑走性の改善・可動域向上 | Araujo et al., 2021 (J Bodyw Mov Ther) |
血流促進・乳酸除去スピードの向上 | Jiao et al., 2022 (J Sports Rehab) |
慢性痛の軽減・生活の質(QOL)の改善 | Teut et al., 2020 (Complement Ther Med) |
✅ 親子でやるときの注意点
保護者の方へ:
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強く吸いすぎない(皮膚が軽く持ち上がる程度でOK)
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赤くなりすぎたら、そこはお休みする
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小学生〜中学生は、週1〜2回で十分
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運動後・お風呂上がりなど、血流がよくなっているタイミングがおすすめ
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肌が敏感なお子さんには、必ずパッチテストを
✅ シリコンカッピングは「魔法」ではない。でも“助け”にはなる
シリコンカッピングは、ケガを治すものではありません。
でも、頑張っている子どもの体をやさしく整えるサポートツールとして、
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練習後の疲労ケア
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翌日に疲れを残さない
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可動域を整えてケガ予防
などの目的では、非常に役立つケア法です。
📝 まとめ|正しく使えば、カラダはもっと動きやすくなる
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シリコンカッピングは“滑らせて使う吸い玉”
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適度な速度・範囲・回数を守ることで、筋膜や血流への効果が期待できる
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