500ml一気飲みは逆効果?OS-1の正しい使い方と判断基準

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「汗をかいたから、とりあえずOS-1を飲ませた」

それ、本当に正しい対応ですか?

500mlを一気飲みさせたり、体重減少分をすべてOS-1で補わせたり――。

間違った使い方は、回復を遅らせたり、体調をさらに崩す原因になります。

OS-1は“治療目的”の飲み物。

大事なのは量でもスピードでもなく、「状況に合わせた判断力」です。

本記事では、正しいOS-1の使い方脱水・熱中症を見極めるポイントを、スポーツ現場のプロ視点で徹底解説します。

忙しい人はここだけ読んで!

【保存版】アスリートの親必見!OS-1の正しい使い方と熱中症・脱水の見極め方

 

  • OS-1は「治療用の飲み物」。水代わりにゴクゴク飲むものではない。
  • 汗1Lで失うナトリウム=約800〜1,200mg → OS-1 1Lでカバー可能。
  • 体重1kg減=OS-1を1L補給は要注意。症状・尿・体格で調整を。
  • OS-1は一気飲みではなく、5〜10分おきに一口ずつが基本。
  • 熱中症かも?と思ったら「冷やす・寝かせる・様子を見る」も必須。

必要な量を、必要なタイミングで。

OS-1は“判断力”とセットで使いましょう。

 

OS-1は“治療目的”の飲み物です

【保存版】アスリートの親必見!OS-1の正しい使い方と熱中症・脱水の見極め方

 

OS-1は「経口補水液」として、脱水症状時の水分・電解質を補う“医療寄り”の飲料です。

成分(100mlあたり) 含有量
ナトリウム 115mg
カリウム 78mg
塩素 177mg
ブドウ糖 1.8g

スポーツドリンクより電解質濃度が高く、水分“補給”というより“処置”よりの設計です。

 

汗で失われる成分はどれくらい?

成分 汗1Lあたりの損失量 OS-1(1L中)
ナトリウム 800〜1,200mg 約1,150mg
カリウム 200〜400mg 約780mg
塩素 1,000〜1,400mg 約1,770mg

OS-1は汗1Lで失われる電解質をおおよそカバーできる設計ですが、飲み方に注意が必要です。

 

■ OS-1はどれくらいのペースで飲めばいい?

一気飲みはNG。

吸収をよくするには、以下のような少量・間隔摂取が基本です。

  • 1回あたり30〜50ml(=1口〜2口)
  • 5〜10分おきにこまめに摂取
  • 合計200〜500mlを30〜60分かけて補うのが理想

胃腸の負担を減らしながら、小腸で効率よく吸収されます。

飲んだ量ではなく、“症状がどう変化したか”を見ることが大切です。

 

 Q:「体重が1kg減ったら、OS-1を1L飲めばOK?」

答え:必ずしも正解ではありません。

  • 体重1kg減=約1Lの水分ロス という考え方はOK
  • ただし「すべてをOS-1で補う」と塩分過多・胃腸の負担になることも

体重・尿の色・症状を見て、「何を、どれだけ、どう飲むか?」を調整する力が必要です。

 

 脱水を見抜く3つのチェック

【保存版】アスリートの親必見!OS-1の正しい使い方と熱中症・脱水の見極め方

 

① 運動前後の体重変化

  • 2%以上の減少 → 脱水リスク

体重減少(%・体重)換算表.pdf

② 尿の色

状態
透明〜淡黄色 ◎ 十分な水分状態
濃い黄色〜茶色 △〜✕ 脱水のサイン

水分補給の6大誤解を​ジュニアアスリート目線でアップデート

③ 自覚症状

  • 頭痛・ふらつき・疲労感・足のつり

 

熱中症っぽいとき、OS-1“だけ”でいいの?

【保存版】アスリートの親必見!OS-1の正しい使い方と熱中症・脱水の見極め方

OS-1を飲ませただけでは対応不十分なことが多く、命に関わるケースもあります。

 

主な3タイプと対応

タイプ 主な症状 必要な対応
脱水型 足のつり・ふらつき 水+塩分の補給
循環不全型 顔面蒼白・冷や汗 寝かせて足を上げる・安静
高体温型 反応低下・汗が出ない 冷却・救急要請

 

対応フロー

✅ 涼しい場所に移動

✅ 衣類を緩める

✅ 仰向け+足を高くする

✅ 氷やタオルで首・脇・股を冷やす

✅ 少量ずつ水分補給(嘔気がなければOS-1)

 

まとめ|大切なのは“判断力”

【保存版】アスリートの親必見!OS-1の正しい使い方と熱中症・脱水の見極め方

OS-1は“魔法の水”ではありません。

状況・体格・症状に応じて使い分けるからこそ効果を発揮します。

「飲ませた」で終わらせず、「様子を見る」「冷やす」「寝かせる」までが基本。

一人ひとりの身体と状況に応じた判断力が、選手のパフォーマンスと命を守るチカラになります。

 

参考資料

  • 大塚製薬 OS-1公式:https://www.os-1.jp
  • 厚生労働省 経口補水療法ガイドライン
  • ACSM Position Stand: Exercise and Fluid Replacement, Sawka et al. (2007)
  • Casa DJ et al., “Fluid Replacement for Athletes”, J Athl Train. 2000

「汗をかいたからとりあえずOS-1を」

そんな現場対応、よく見かけます。

でもそれ、本当に必要な“量”と“判断”ができているでしょうか?

 

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