「EAA(必須アミノ酸)は運動中に飲む意味があるの?」
そんな疑問を持つ親御さんや指導者の方は少なくありません。
ネットやSNSには「意味がない」という意見もあれば「絶対必要」という声もあって迷いますよね。
実際のところ、EAAは“魔法の粉”ではないけれど、使い方次第でジュニアアスリートの回復やケガ予防をしっかり支えてくれる補助輪になります。
この記事では、最新の研究エビデンスを踏まえて、
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運動中にEAAを飲むときの効果
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球技別(バスケ・バレー・サッカー・野球)の実践ガイド
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現場で役立つ用量・飲み方チェックリスト
をわかりやすく整理しました。
親御さんでも理解でき、専門家が読んでも納得できる内容になっています。
目次
EAAとは?
EAA(必須アミノ酸)は体内で作れない9種類のアミノ酸。
筋肉の材料で、なかでもロイシンは「筋合成スイッチ」を入れる役割があります。
食事で足りない場面の“補助輪”として使うのが基本です。
なぜ「運動中EAA」が検討されるのか
- 運動中は筋への血流が増え、摂ったアミノ酸が筋に届きやすい
- 少量のEAAでも筋タンパク合成(MPS)を素早く刺激
- 直前〜運動中の摂取で「材料をタイムリーに供給」できる可能性
研究からわかっていること
① 有酸素・長時間運動
60〜90分以上の有酸素・ゲーム形式運動で、EAA約10g(ロイシン約3.5g)を運動中に摂ると、回復期の筋合成や全身のタンパクバランス改善が報告されています(Pasiakos 2011, 2015)
ただし即時パフォーマンス改善は一貫していません。
狙いは回復と筋損傷抑制です。
② レジスタンス・高強度運動
運動直前のEAA+糖質が直後摂取よりも筋へのアミノ酸供給を高めたデータがあります(Tipton 2001)。
一方、長期の筋量・筋力の伸びは1日の総タンパク量と分配が決定因子で、タイミング単独の影響は小さいです(ISSN 2017)。
球技別:運動中EAAの実践ガイド
競技 | タイミング | 実践目安 | 補足 |
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🏀 バスケット | 試合前/ハーフタイム |
EAA 5〜10gを薄めて。炭水化物が優先 |
スプリント&ジャンプ反復→筋損傷↑ |
🏐 バレー | セット間 | EAA 5g+糖質を小分け | 長試合や連戦に有効 |
⚽ サッカー | ハーフタイム | 炭水化物30〜60g+EAA 5〜10g | 後半の分解抑制・回復準備に |
⚾ 野球 | 待機・合間 | 空腹時に少量EAA | まず炭水化物優先。投手・捕手は前後重点 |
用量・飲み方・優先順位
用量の目安
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EAA 5〜10g/回
→ 小学生〜中学生はまずは 5g程度から。高校生以上や体格の大きな選手は 10g程度まで。 -
ロイシン 2〜3.5gを含む配合 が望ましい。
→ 「ロイシン高配合タイプ」や「EAA10g中にロイシン3g以上」と表示されている製品を目安に選ぶと安心。

ポイント:少なすぎると効果が弱く、多すぎても胃もたれや下痢の原因になるため「適量」が大切。
飲み方のコツ
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水500〜700mlに溶かす(スポーツドリンクに混ぜてもOK)。
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味が濃いと飲みにくくなるので、薄めでちびちび飲むのが基本。
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摂取タイミング:
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朝練や空腹練習 → ウォームアップ中に半分、残りを前半で
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大会・試合 → ハーフタイム/セット間で半分ずつ
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現場Tips:粉末をペットボトルに小分けで持たせておき、試合前に水で溶かせるよう準備しておくと便利。
優先順位(何を優先するか)
1.炭水化物(最優先)
・スポーツドリンク、ゼリー、バナナ、おにぎりなど。
・目安:30〜60g/時(例:500mlスポーツドリンク1本で約30g)。
2.水分・電解質
・脱水はパフォーマンス低下の最大要因。
まずは水分+ナトリウムを確保。
3.EAA
・上の2つを満たした上で、筋肉の材料として上乗せする位置づけ。

順番を間違えない!
EAAはあくまで「+α」。炭水化物や水分が不足している状態でEAAだけ飲んでも効果は半減します。
不要なケース(あえて飲まなくても良い場合)
直前に高品質タンパクを20〜40g摂取できている場合
・例:試合前に卵かけご飯+牛乳/プロテインシェイクを摂っている。
・この場合、体内にすでに十分なアミノ酸が流れているので「運動中のEAA」は必須ではありません。
60分未満の軽い練習やジョグの場合
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例:シューティング練習や軽い持久走。
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水分補給と炭水化物で十分。EAAは必要なし。

「EAAは魔法の粉」ではなく、食事や基本の補給が整っていれば無理に摂らなくても大丈夫。サプリを優先するよりも、まずは普段の食生活や水分補給を整えてあげてください。
親御さんへのチェックリスト
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Makoto Ozaki
- 食事が基本(ご飯・肉・魚・卵・大豆)
- 朝練や大会時はEAA+炭水化物ドリンク
- 2部練や長時間練習では薄めを少量ずつ
まとめ
EAAは「運動中に飲むのは意味ない」というよりも、使う場面を見極めてこそ効果を発揮するサプリです。
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長時間練習・大会
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朝練や食事がとれない状況
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2部練習や連戦
こうしたときに、炭水化物や水分補給に加えてEAAを取り入れると、回復の下支えや筋肉の分解抑制に役立ちます。
ただし、体づくりの土台はあくまで 毎日の食事と1日の総タンパク量。
EAAは「足りない場面を埋める補助輪」として上手に活用するのが正解です。
お子さんの成長や競技力アップをサポートしたい親御さんへ。
食事 × 基本の補給 × 必要に応じたEAAで、無理なく強い身体を育てていきましょう。
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