スポーツ現場での暑熱馴化のステップ

スポーツ現場での暑熱馴化のステップ その他
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暑熱馴化(しょねつじゅんか)とは、体が暑い環境に適応するプロセスのことです。これには7~10日程度かかります。

 

スポーツ現場での暑熱馴化のステップ

初期段階(1~3日目)

  • 短時間の運動:最初の数日は、通常の練習時間の半分程度に設定し、30分から1時間程度の軽い運動を行います。これにより体が徐々に暑さに慣れていきます。
  • 頻繁な休憩:こまめに休憩を取ることが重要です。10~15分ごとに休憩を取り、水分補給を行います。

 

中期段階(4~6日目)

  • 運動時間を増やす:徐々に運動時間を増やし、1~2時間の運動を行います。この段階では通常の練習の70~80%程度の強度で行います。
  • 適応トレーニング:この期間中に、体温調節のための適応トレーニング(例えば、軽いランニングやウォーキング)を取り入れます。

 

後期段階(7~10日目)

  • 通常の練習に戻す:運動時間と強度を通常のレベルに戻します。この段階では、体が暑さに慣れてきているため、通常の練習を安全に行うことができます。
  • 継続的なモニタリング:選手の体調を継続的にモニタリングし、必要に応じて休憩を取り、水分補給を行います。

 

各競技の具体的な練習内容

1~3日目(30分~1時間の軽い運動)

競技 軽い運動の内容
バスケットボール ドリブル練習、シュート練習、軽いパス練習、フットワークドリル
サッカー ドリブル練習、パス練習、軽いランニング、シュート練習
野球 キャッチボール、ティーバッティング、軽いランニング、フライキャッチ練習
陸上競技 ジョギング、ストレッチ、軽いダッシュ、フォームチェック
テニス ボールの打ち合い、軽いランニング、サーブ練習、ストローク練習
水泳 軽いウォームアップ、基礎泳法練習、技術練習、低強度のラップ泳
バレーボール パス練習、サーブ練習、レシーブ練習、軽いスパイク練習
柔道 ウォームアップ、軽い投げ技練習、寝技の基本練習
剣道 基本打ち込み練習、素振り、軽い足さばき練習
体操 ストレッチ、基本技の確認、軽いフロアエクササイズ

 

4~6日目(1~2時間の運動、通常の70~80%の強度)

競技 1~2時間の運動内容(70~80%の強度)
バスケットボール フルコートドリル、チームプレイ練習、戦術練習、スクリメージ
サッカー 戦術練習、ゲーム形式の練習、ポジショントレーニング、セットプレイ練習
野球 バッティング練習、ピッチング練習、守備練習、シミュレーションゲーム
陸上競技 インターバルトレーニング、レースペースでのランニング、技術練習、ストレッチ
テニス ラリー練習、ポイント形式の練習、サーブ&ボレー練習、戦術練習
水泳 インターバルスイム、技術練習、スタート&ターン練習、低強度のラップ泳
バレーボール チームプレイ練習、スパイク練習、ブロック練習、ゲーム形式の練習
柔道 投げ技と寝技の実践練習、乱取り、技術練習
剣道 実戦形式の練習、打ち込み練習、試合形式の練習
体操 器具練習、技術練習、演技練習、強度を抑えたフロアエクササイズ

 

7~10日目(通常の練習時間と強度に戻す)

競技 通常の練習時間と強度に戻す練習内容
バスケットボール フルコートの戦術練習、スクリメージ、フィジカルトレーニング
サッカー フルゲーム形式の練習、セットプレイ練習、フィジカルトレーニング
野球 バッティング、ピッチング、守備練習、シミュレーションゲーム
陸上競技 レースペースのランニング、技術練習、フルインターバルトレーニング
テニス フルマッチ形式の練習、戦術練習、フィジカルトレーニング
水泳 フル強度のインターバルスイム、技術練習、ラップ泳
バレーボール フルゲーム形式の練習、スパイク、ブロック、戦術練習
柔道 フル強度の投げ技と寝技練習、乱取り、技術練習
剣道 フル強度の実戦形式の練習、打ち込み練習、試合形式の練習
体操 フル強度の器具練習、技術練習、演技練習

 

まとめ

暑熱馴化を効果的に進めるためには、段階的に体を暑さに慣れさせることが重要です。

各競技に合わせた具体的な練習内容を取り入れながら、選手の健康と安全を最優先に考え、適切な水分補給や休憩を忘れずに行いましょう。

暑熱馴化のプロセスをしっかりと踏むことで、選手のパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。

 

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